get over with

まず、似たような表現で、get it overと言う言い方をして、難しそうな事をやり遂げる、問題になっているような事から逃げないで解決する、と言うような意味あいで、悩みなどの相談を受けたときに、「忘れるように努力しろ」「気にするな」「忘れちゃえ」と言うフィーリングで言う表現です。 つまり、難しいのは分かっている、でも、それにこだわったり取り付かれるようなことはやめる努力しろ、つまり、終りに、と意味のoverを使って使役動詞のgetと一緒になり、もう終りにしろ!といっているわけですね。 (The game is overのoverですね)

そして、このget it over with。という表現があります。 非常に似た表現ですが、このwithがつくと、どう違うのかなと意識的に考えると(つまり普通は考えていっているわけではないと言う事ですが)、このoverを強めているように感じます。 あえて言えば、問題(悩みの原因など)を持ったまま(with)感情そのものを終りにする、と言う事かな。 つまり、振られた彼女の事で悩んでいる友達に、彼にとって本当の解決案とは彼女が帰ってきてくれることですね。 それが原因ですよね。 その原因を解決する事ができないわけですから悩んでいるわけで、その原因はそのままにして、心理的な悩みを捨てると言う事で終りにする事ができるんじゃないか、だからこそ、Iknow she is gone now. There is nothing you can do about it. right? So thebest thing you can do now is to get it over with.と言うような使い方をするのですね。 なんて、今勝手な想像をしています。 でも、そんな気がしてなりません。

前置詞のように見えるoverとwithを見るから難しい事を考えてしまうのであって、The game is overのoverを形容詞的用法と考えると分かり易いですね。 over withも一つの塊になった形容詞としてみればおわかりになると思います。 私たちもこのover withを使うときはそのように感じています。 つまり、overとwithを分けた二つの単語と感じないわけです。 前置詞のinto/ontoもin/onとtoが意味あいで繋がった物ですね。

このwithの使い方は辞書にはないと思います。 しかし、100%のアメリカ人はこの用法を違和感なく使っています。 だれも、なんでwithなんだろう、とは感じないのです。 前置詞のwithから来る意味あいもまったく入ってくるとは感じないまま使っています。 

だからこそ、私はover-withと言う形容詞として考えてしまって(本当に必要があればですが)そのまま使われている生きた英語の表現としておぼえてしまっていいものだと思います。 たしかに学校英語から見るとこのwithの説明が欲しくなるのは私もわかります。 しかし、その説明がなんであろうと(私の個人的解釈を含めて)、辞書にも載っていない、英語学者が一生かかって解き明かすレベルなのではないでしょうか。

http://questionbox.jp.msn.com/qa1083544.html